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肥満へのSASIバイパス術、減量と併存疾患軽減に効果

肥満治療のsingle-anastomosis sleeve ileal(SASI)バイパス術の中間転帰の報告が5月12日、「Surgical endoscopy」オンラインに掲載された。いくつかの短期研究によると、SASIバイパスは、ルー・アン・Y胃バイパス(RYGB)と同様の体重減少をもたらし、合併症が少なく、併存疾患の軽減/寛解がより優れている。

今回の研究では、2018年1月から2022年2月までに初回SASIバイパス術を受けた病的肥満患者366人(平均年齢41歳、BMI43.9±6.5kg/m2)を対象に後ろ向きコホート分析で術後転帰を検討。1年後に229人(89%)、2年後に112人(75%)、3年後に61人(75%)、4年後に35人(71%)の追跡調査が可能だった。

その結果、術中、短期、長期の合併症発生率はそれぞれ0%、2.5%、4.6%だった。4年後の平均過剰体重減少率 (%EWL)は 93.3%、総体重減少率(%TWL)は 41.2%だった。併存疾患の寛解率は、2型糖尿病が93%、高血圧が73%、高脂血症が83%、睡眠時無呼吸症が79%、胃食道逆流症(GERD)が25%だった。患者8人がプロトンポンプ阻害剤による治療を必要とする新たな胃食道逆流症症状を発症した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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