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冬眠前に太ってまた痩せるクマから肥満のメカニズムを学ぶ

国際的な日刊紙の「ウォール・ストリート・ジャーナル」で15日、クマから肥満メカニズムを探ろうというユニークな研究についての記事が掲載された。

記事によると、製薬会社アムジェンのCorbit博士は、人間の肥満研究のためハイイログマ(Grizzly Bear)の研究を行っているという。多くの薬剤開発は、研究室の試験管で行われるため、生物の生態を利用する研究は珍しい。

「グリズリー」という映画で一躍有名になったハイイログマは、野生ではオオカミやピューマよりも強く、納屋の側壁や小さな車すらも突き壊す力を持つ生き物。体重450kg以上、1日に58,000カロリーを摂取するクマからは、肥満についての新しい見解を得られる可能性があり、そこから新しい治療法が考えだされることが期待されている。

研究者が注目したのは、冬眠というクマの生態。冬眠前にクマはベリー類やサケを食べ続け、毛皮の下に100キロ以上の脂肪を蓄える。この時、コレステロールも血圧も急上昇が見られるが、人間と違って、クマの健康状態は悪くならない。血栓ができたり、心臓発作や心筋梗塞を起こしたり、糖尿病になることもない。つまり、健康的に肥満になり、その後、無理なく大幅に体重を落とすことができるというメカニズムを持っている。記事の中でCorbit博士は、ハイイログマの遺伝子解析の助けも借りて、「ハイイログマが、この魔法をかける方法を学びたい」と述べている。

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