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イギリスではアルファベットクリーム市場が急騰

イギリスでは、BBクリームから派生してCC、DDクリームと“アルファベットクリーム”の市場が急成長している – グローバル・リサーチ会社NPDグループはこのような調査結果を3月26日、発表した。

アルファベットクリーム市場は2012年には300万ポンドの売上高だったが、2013年には1060万ポンドの売上を達成し市場規模が一気に3.5倍も拡大した。これは大手化粧品ブランドの多機能クリームの新製品の市場投入が成功した結果とみられる。

2013年の新製品のヒット製品としてクリニークのモイスチャーサージCCクリームが一番人気でクラランスのスキンパーフェクションBBクリーム、ディオールのディオールスキンヌードBBクリームが続いた。プレステージ・ブランドではシャネルのCCクリーム、イヴ·サンローランのBBクリームとデクレオールのHydrafloral BBクリームなどの新製品の売上も好調だったという。

2014年上半期にPreviseスキンケア社からEE クリームの発売が予定されており、アルファベットに因んだ製品開発は増々加速するとみられる。同社のEEクリームのEEは「extra exfoliation/余分な角質除去」という意味で、海洋顆粒の成分が配合される予定。

NPDグループのビューティ産業・英国ディレクターであるジューン・ジェンセン氏は、アルファベットクリームの市場規模は未だ小さいがビューティ産業に与えた影響力はかなり大きいとし、「今後の市場展望も明るく、さらに新しい愛好家を新しいビューティカテゴリーに導くだろう」と分析している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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