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がんのリスクと女性らしさ

かかりやすいがんの男女差が、性による習慣や行動の傾向にあるという調査結果が4月17日、「Journal of Adolescent Health」オンライン版に掲載された。

喫煙、日焼けマシンなどのがんのリスクを高める行動は、若いころにはじまり、大人になってからも継続されるとされている。かかりやすいがんには男女による違いがあることから、これらのがんリスク行動における男女の違いを調査した。

米国ハーバード大学公衆衛生学の研究チームによる調査は、5つのがんリスク行動について、9435人の若者を対象に11年間の長期調査を実施。子供の頃の性の表現、つまり、男らしさ、女らしさによって異なっているかを検討した。

その結果、最も女らしい女の子では、日焼けマシンの使用と運動不足が多く、喫煙は少なかった。雑誌やインターネットは、日焼けマシンの使用に影響を与えていた。最も男らしい男の子では、噛みたばこや葉巻が多く、運動不足は少なかった。がんリスク行動において、はっきりした男女の違いが見られた。これらの結果は、がんリスク行動の予防・抑制策の決定の際に検討すべきと示唆された。

美白ブームの続く日本とは逆に、米国では女性らしさを表すには「小麦色の肌」が一般的であるようだ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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