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コンタクト消毒液が効かないMASA、失明の危険も

コンタクトレンズの消毒液が十分な殺菌効果を持っていないかもしれないという研究結果が4月16日、「Journal of Cornea and External Disease」に掲載された。

コンタクトレンズのメーカーでは、レンズを専用洗剤と水で洗ったあと、レンズ用の消毒液を用いることを推奨している。しかし、実際に消毒液まで使用している人はあまりいないようだ。今回の研究では、医療用コンタクトレンズなどに、3種類の細菌と2種類のバクテリアを人工的に植えつけた。その後、洗剤と水のみ、また洗剤と水で洗ったあと消毒液(チオグリコレートブロス)で殺菌したものの、2つの洗浄方法を比較した。

表皮ブドウ球菌、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルスなどは、消毒液で殺菌後はもちろんのこと、洗浄剤+水のみでも菌やバクテリアの増殖は見られなかった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MASA)は、消毒液で殺菌後にも1例で増殖が確認された。

MRSAは、多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌。最近では、眼科でもMRSAによる結膜炎、角膜炎などが多く報告され、時には失明の恐れもあるという。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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