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80歳女性にも効果があった、エアロビクスのメリット

日本ではダイエット方法として知られているエアロビクスはもともと、心肺機能トレーニングとして考えられた有酸素運動のこと。この有酸素運動を取り入れた、エアロビクス・ダンスの高齢者への効果を調査した研究が6月12日、米国セントルイス大学のサイトに掲載された。

同大学の看護学准教授Jean Krampe博士らは、高齢者住宅に住む平均80歳の住人を対象に試験を実施した。参加者の大半は女性で、全員が膝や腰に痛みやこわばりを感じていた。この症状のほとんどは、関節炎によるものだった。12週間の試験参加者は2つのグループに分けられた。1つは19人のグループで、45分間のエアロビクスを週2回以上。もう1つは15人のグループで、エアロビクスではない運動に参加した。エアロビクス・グループ参加者は24のセッションのうち、平均21のセッションに出席していた。

高齢者へのエアロビクス・ダンスには、ゆっくりとしたペースでできる、膝や腰に負担のかからないステップを考案し、痛みの強い日には座ってもできるモーションに変更できるよう配慮した。このセッションに参加した高齢者は、その後は、膝や腰の痛みを訴える回数が少なくなり、歩行速度が上がった。また、鎮痛薬の服用が39%も低下したという。

研究者らによれば、エアロビクス・ダンスは高齢者の股関節・膝関節痛を緩和するとのこと。さらに参加者は、これは運動だけれども、とても楽しいし大好きだと語ったという。ジルバ、タップ、ツイストというダンス全盛期に青春時代を送った世代のこと「楽しいと感じるのは驚くべきことではない」とKrampe博士は述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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