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ケト・ダイエットで起こる「ケトインフルエンザ」とは?

ケトジェニックダイエットに関連する「ケトインフルエンザ」に関するダイエット実行者からの報告をまとめた論文が313日、「Frontiers in Nutrition」オンラインに掲載された。

ケトジェニックダイエットとは、難治性てんかんの患者食として考えられた治療法の一つで、減量、認知および記憶の強化、糖尿病、癌、神経および精神障害などの症状に対する有効性が確認されている。現在では、てんかん患者治療の目的から離れ、糖質制限ダイエットのひとつとして、減量目的で実施されることも多くなってきた。「ケトインフルエンザ」は、ケトジェニックダイエット実行者にみられるインフルエンザ様の症状のことで、今回は、ダイエット実行者によるインフルエンザ症状の実態調査が行われた。研究チームは“keto flu”“keto-induction”“keto-adaptation”などのキーワードでオンラインフォーラムを検索し、“keto flu”に関する個人的経験の書き込みを探索。症状、重症度、時間経過、治療法などを手動で分類した。

その結果、43のオンラインフォーラム、300人のユニークユーザー(延べ人数)による448件の投稿を抽出した。73人が1件以上投稿していた。ケトインフルエンザの症状に関する記述では、「インフルエンザ」、頭痛、疲労、吐き気、めまい、頭にもやがかかった感じ、胃腸の不快感、活力の低下、めまい、心拍の変化だった。症状報告はダイエット開始の初期にピークに達し、4週間後には減少した。ケトインフルエンザ症状の消失を書き込んだユーザーは8人で、330日目になくなったと報告されていた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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