世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

うつは心臓発作のもと

米国心臓協会(AHA)は6月18日、中程度または重度のうつ状態にある55歳以下の女性では心臓発作のリスクが2倍になるという研究結果を同会サイトに発表した。詳細は「Journal of the American Heart Association」に掲載されている。

糖尿病や高血圧が心臓病の大きなリスクとなることは知られているが、うつ病もリスクの1つであることが明らかとなった。

米国エモリー大学の疫学部准教授のAmit Shah氏らによる研究では、心臓疾患または心臓疾患の疑いがあり、冠動脈造影術やX線検査を予定している3237人(女性34%、平均年齢62.5歳)を対象にうつ症状について調査。その後の約3年の追跡を実施した。
その結果、55歳以下の女性ではうつ症状スコアが1ポイント増加ごとに、心臓疾患である確率が7ポイント増加し、中程度以上のうつ状態にある女性では、死亡あるいは手術が必要となる心臓発作発生リスクは2.17倍、全死因死亡リスクは2.45倍となることが分かった。男性および55歳以上の女性では心臓疾患リスクの予測因子とはならなかった。

研究著者らは、「若い女性は特にうつなりやすいが耐性はないため、うつと心臓病リスクとの関連を良く知っておくべき」と話している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP