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エリート研究者はわずか1%

日本ではここ最近「コピペ疑惑」や「データのねつ造」などのニュースが続き、科学論文の質について注目が集まっている。新製品の開発には科学的データが不可欠な美容・化粧品業界においても、論文の質は重大な関心事である。研究者の世界では、論文の数で出世が決まるとも言われているが、毎年論文を発表している科学者は1%以下という調査結果が7月11日、アメリカ科学振興協会(American Association for the Advancement of Science; AAAS)のサイトに掲載された。

調査は、多くの学術雑誌を発行している世界最大規模の出版社ElsevierのSCOPUSデータベースから、1996-2011年に世界中の科学者約1500万人が発表した論文を対象に行われた。その結果、毎年論文を発表している科学者はわずかに全体の1%だった。

このうち、15万608人の科学者が全論文の41%に名前があり、引用が多くなされている論文では、この「エリート集団」が共著となっている論文は87%に及んだ。この調査をした科学者らは、論文数の多い研究者はおそらく研究グループのトップで、多くの学生が安価な労働力を提供し、若手研究者の仕事の上に成り立っているという背景があるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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