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AB型は認知症になりやすい?

血液型と認知機能の障害に関連があるかもしれないという研究が9月10日、「Neurology」オンライン版に掲載された。

米国バーモント大学などの研究者によれば、年齢・人種・地域・性別を考慮しての結果、AB型または第VIII因子様抗原のレベルが高い人で認知障害を発症する人が多かったという(オッズ比はそれぞれ1.82、1.24)。しかし、第VIII因子様抗原がAB型の認知障害発生に寄与したのは18%に過ぎず、AB型と第VIII因子様抗原レベルに、大きな関連性は見られなかった。

今回の研究は観察結果の発表で、血液型の違いによる認知機能低下の差についての理由を明らかにしたものではない。むしろ糖尿病、高血圧などの疾患との関連が強いとされているため、健康的な生活習慣が予防には効果的とされている。

第VIII因子様抗原は、フォン・ヴィレブランド因子抗原とも呼ばれ、損傷した血管内皮下組織への血小板の粘着と結合に重要な枠割を果たし、止血機能に必要な血漿タンパクのひとつ。こちらも、認知機能との関連理由は明らかになっていない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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