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体重維持に、テレビは1日2時間まで

英国政府機関の国民保健サービス(NHS)は9月23日、下部組織の国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence、NICE)による「健康的な体重ガイドライン」案が提出されたことを報じた。

新しく作られるガイドラインには、テレビ視聴時間を減らすこと(スマートフォンなども含む)が挙げられており、英国では話題となった。テレビの視聴2時間未満にすることを推奨した「TV-free day」という、人々の興味をそそるようなキャッチフレーズは、メディアが取り上げるのに最適だった。しかしその真意は、からだを使った運動を奨励し、さらには習慣にしてもらおうというもので、NICEとしては「これだけで痩せられる」という安易なダイエット法のような誤解を招くことは避けたいようだ。ガイドラインにはそのほか、健康的な朝食を摂る、発泡性の飲料を避ける、職場には歩いていくなどが挙げられている。

他の先進国と同様、英国も肥満者増加の悩みを抱えており、ある統計によると4人に1人は肥満であるという。この傾向が続けば、糖尿病や心臓病などの健康への甚大な影響は避けられず、肥満関連合併症の治療コストを支えきれない事態に陥る懸念がある。このため、肥満へと進まないように「太り気味」の時点で止めるため考え。ガイドラインへ盛り込む内容などはパブリックコメントとして、現在募集中である。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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