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ブドウ由来の抗酸化成分レスベラトロールでニキビ治療

ワインのブドウに由来するレスベラトロールは、抗菌作用を持つ抗酸化剤である。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者らは、レスベラトロールが、新しいニキビ治療法につながることを見出した。UCLAのニュースリリースが9月30日に発表した。

新しい治療法とは、一般的にニキビ治療に使用されている過酸化ベンゾイルとレスベラトロールを併用したもので、ニキビ菌に対して高度で持続性のある抗菌活性を示した。また、レスベラトロールは過酸化ベンゾイルに比べて細胞毒性が少なかった。

レスベラトロールはフリーラジカルを停止させる抗酸化剤効果、過酸化ベンゾイルはフリーラジカルを生成することでアクネ菌を殺す酸化剤である。「私たちは当初、これらの2つの化合物を組み合わせると、効果を打ち消し合うかと思っていたが、互いの効果を高めあい、長期間の抗菌作用を維持できることがわかった」と筆頭著者のEmma Taylor博士は述べている。

過酸化ベンゾイルは強いアレルギーを示す人もおり、また抗生物質は使用に限界があるなど現在のニキビ治療薬の開発には限界がある。レスベラトロールは、まったく新しいアプローチとして、新規のニキビ治療薬開発につながりそうだ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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