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身長に関わる遺伝子は約700個

300以上の研究機関が参加し25万人以上を対象にしたゲノムワイド関連研究、通称「GIANT研究」が、身長に影響する遺伝子を679個発見したことが10月5日の「Nature Genetics」に掲載された。

これは、過去最大規模の研究の成果で、従来知られていた身長関連遺伝子の約400から2倍近くに増えたことになる。研究者の一人、米ボストンこども病院のJoel Hirschhorn博士は、「身長はほぼ完全に遺伝子によって決定されるが。これまでの研究では遺伝的影響の約10%しか説明することができなかった」と話す。今回の発見で、遺伝的影響の約20%が説明可能となった。身長は測定が簡単で約80%が遺伝子で決まると推定されているため、ヒトの遺伝学の仕組みや形質生成理解のためのモデルとして使用されている。

日本人に関しては、第二次世界大戦後に体格が大きく改善し、平均身長も高くなっている。例えば成人男子の平均身長は1950年の160.3cmから2007年には171.5cmと、10cm以上も高い。同時期の女性も同様に10cm以上高くなっている。遺伝が8割といわれる身長への影響因子だが、この時期の日本に限っては環境因子の影響が強いようだ。日本人の体格改善の原因はさまざまに推測されているが、栄養状況の改善、そして身長に関しては正座から椅子への住居スタイルの変化が上げられている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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