世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ノンカフェインコーヒーでも肝臓に好影響

ノンカフェインコーヒーでも肝臓によい効果があるという研究が「Hepatology」10月号に掲載された。

脂肪分解作用や眠気覚ましなど、鉄分の吸収阻害による貧血や入眠妨害など。カフェインにはさまざまなメリット・デメリットが言われている。日本の国立がん予防センターの研究でも、コーヒーをたくさん飲んでいる人で肝臓がんの発生が少ないという報告がなされている(Journal of the National Cancer Institute 2005年97巻293-300ページ)。

今回発表された研究は、1999-2010年にわたる米国国民健康栄養調査から20歳以上の約3万人もデータを対象にしたもの。コーヒーの肝臓保護効果が、ノンカフェインコーヒーでも変わらないかを調査した。肝臓の状態を示す4つの指標ALT、AST、ALP、GGTの測定値は、コーヒーの総摂取量と逆相関が見られ、コーヒーの摂取量が多い方が肝臓の状態が良いことを示唆した。同様の関係はノンカフェインコーヒーでも見られ、コーヒーはカフェイン含有量に関係なく、肝酵素の低いレベルと関連していたことが確認された。

カフェインの摂取目安量を定めている国や機関もある。たとえば、カナダや韓国では健康な成人は一日最大400mg以内の摂取であれば影響はないとしている。また、胎児への影響が大きいとされており、世界保健機構(WHO)、英国食品基準庁、オーストラリア保健・食品安全局などが妊婦のカフェイン摂取に注意喚起を行っている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP