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障害のある人の身だしなみコーチング講座を開催

IMG_5720株式会社ハーバー研究所(東京都千代田区)は15日、都内で記者説明会を開き、障害者事業に携わる人向け「障害のある人の身だしなみコーチング講座」を7月4日から開催すると発表した。日本女子大学 副学長の小山聡子 教授が監修したもので、講師は同社ビューティプロデューサーの廣森知恵子氏が担当する。

同社は2009年12月から、NPO法人エイブルアート・カンパニー(本部・一般財団法人たんぽぽの家)との協力のもと、障害者を対象にした「基本のスキンケア&メイク講座」を実施してきた。最近では、男性向けのスキンケア講座も実施し、2014年12月末現在で累計60回、655人が受講している。

しかし、障害者が自立して身だしなみを実践・定着するには、定期的なフォローが必要。そこで、福祉施設やNPOなどの障害者事業に携わる人が、障害者をいつでもフォローできるように、今まで培った経験・ノウハウをまとめ、小山教授の監修のもと、「障害のある人の身だしなみコーチング用マニュアル」を作成。障害者事業の支援者向けに同講座をスタートすることとした。

小山教授は、「今まで“外見より中身”“化粧品は高価だ”などの理由で、当たり前なことができていなかった。身だしなみの大切さは、教育支援としても取り上げられていないし、学校で習うこともなかった」との認識を示し、同講座を開発した意義を強調した。

また、同講座の目的について、「自分自身がメイク支援することで楽しみを得る」「そのことが社会参加を促進する」「メイク支援者自身が障害者の尊厳に改めて気づく」との3点を指摘した。

IMG_5724同講座のフローについては、講師となる廣森氏が説明。例えば女性の障害者に対しては、最初に「あいさつ」から始まって、「身だしなみをチェック」「スキンケア」「メイクアップ」「記念撮影」「振り返り(アンケート調査をもとに感想発表会)」という流れを示した。

最初の「あいさつ」については、「笑顔が大切。障害者と同じ目線にして、手が冷たい人は手を温めてから、笑顔で握手しながら自己紹介をする」(廣森氏)。併せて、ほめ言葉で接することの重要性についても強調した。

また、「スキンケア」の際には、順番や使用する商品をわかりやすくするため、「洗う」「潤す」「守る」と書かれたシールを商品に貼り付ける。

廣森氏は、指導ポイントとして、「どんな場合でも明るく、楽しく、ほめて、(障害者に)楽しかった思い出をつくること」が大切であるとした。

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