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ビタミンDは骨の健康に効果がある?

ビタミンDが不足している75歳以下の閉経後女性230人を対象に、活性化ビタミン製剤であるコルカルシフェロールを1年間服用した研究結果が8月1日、「JAMA Intern Med」オンライン版に掲載された。

参加者はコルカルシフェロールの低用量、高用量、プラセボ(偽薬)の3グループに分けられた。高用量グループでは、専門家が推奨している血中のビタミンD(25-ヒドロキシビタミンD [25(OH)D]濃度)30 ng/mL以上を維持することを目的とした。

高用量のコルカルシフェロールを投与しても、カルシウムの吸収量増加はわずかだった。骨密度の増加もわずか1%で、筋肉量や転倒予防へ影響を与えるほどの効果は見られなかった。

研究者らは、高用量のコレカルシフェロールでカルシウム吸収率は高まるが、その効果はわずかで、臨床的な効果までは期待できないこと。また、閉経後女性のビタミンD推奨量に効果が見られなかったと結論している。

ビタミンDには高カルシウム血症、腎臓障害などの副作用もあるため、骨の健康維持の目的での過剰摂取には注意が必要かもしれない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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