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ドライアイ予防にはビタミンD?

ビタミンDの不足とドライアイが関係しているという報告が8月13日、「International Journal of Rheumatic Diseases」オンライン版に掲載された。

トルコの研究者らによる調査は、ビタミンD欠乏症の患者を対象に実施された。その結果、シルマー試験および涙液破綻時間試験(TBUT)のスコアが低く、眼表面疾患指数(OSDI)が高い患者はビタミンD欠乏症患者でより多く見られた。疲労重症度スケール(FSS)は、シルマー試験および涙液破綻時間試験(TBUT)と負の関係にあった。視覚的アナログ尺度による疼痛は、涙液破綻時間試験(TBUT)と負の関係にあった。スタンフォード健康評価質問票(HAQ)は、ドライアイのパラメータとは有意な関連はなかった。ビタミンDのレベルは、眼表面疾患指数(OSDI)と負の関係に、シルマー試験および涙液破綻時間試験(TBUT)のスコアとは正の関係にあった。

研究者らは、ビタミンD欠乏症患者におけるドライアイと涙機能の障害は、涙液層のパラメータを向上させ、眼表面の炎症を減少させることによって、ドライアイ発症におけるビタミンDの保護的役割を示しているものと思われるとしている。

今回の調査は、ビタミンD欠乏症患者を対象としたものだったが、このことからビタミンDがドライアイの発症と関係していることが示唆されたようだ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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