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抗酸化サプリで皮膚がんの転移が2倍になる

スウェーデンのヨーテボリ大学による抗酸化サプリとがんの関係の研究結果が10月8日、同大学のNews and Calendar欄に掲載された。研究の詳細は10月7日、「Science Translational Medicine」に掲載されている。

今回はマウスによる試験で、皮膚がんの一種である黒色腫の転移速度が、抗酸化サプリで倍になることが認められた。黒色腫の場合、転移は死亡原因でもあるため深刻な問題と捉えられている。抗酸化物質の研究では、これまでにも、肺がんの進行を早めるという研究結果が発表されている。

がん発生の大きな原因のひとつフリーラジカルを破壊する抗酸化物質は、がんを予防する抗酸化サプリメントとして広く市販されている。研究者らによれば、この抗酸化サプリメントによって、ごく小さな腫瘍や前癌病変の進行を速める可能性があるといい、サプリメントの摂取に注意が必要としている。また、日焼け止めやその他の化粧品の中にも抗酸化物質が含まれており、特に日焼け止め中の抗酸化物質と悪性黒色腫との関係については、現在研究が進められているという。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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