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表面増強ラマン分光法によるヘアカラー剤の分析

表面増強ラマン分光法を用いて髪の人工着色料を検出・区別できるという研究成果が8月3日にオンライン公開された。なお本論文は「Talanta」2023年1月号に掲載予定である。

今回の研究は、ほぼすべての犯罪現場に存在する髪の法医学的分析方法として検証された。現在、世界中のほぼ半数の人が髪を染めていることから、最新の分析法である表面増強ラマン分光法を使用して、髪に存在する着色剤を検出および識別することができるかを検討した。

その結果、30種を超える異なるカラー剤の識別が可能であることが分かった。個々のヘアカラー剤の検出と識別の精度は、平均97%だった。さらに、表面増強ラマン分光法を使用して、さまざまなブランドや種類の着色剤を区別したり、髪を染めるのに使用される着色剤の種類やブランドに関係なく髪の色を識別したりできる範囲についても調査した。その結果、個々のカラー剤の識別精度平均97%に対し、ブランドの鑑別ではほぼ100%の精度で可能であることがわかった。個々のカラー剤の識別精度平均97%に対し、ブランドの鑑別ではほぼ100%の精度で可能であることもわかった。また、カラー剤の種類をほぼ100%正確に識別し、髪の色を平均97.95%の正確さで予測できた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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