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オメガ3脂肪酸、うつへの効果は少ない

オメガ3脂肪酸がうつ病には効果がなかったという研究結果が11月5日、「Cochrane Library」オンライン版に掲載された。

青魚、えごまなどに多く含まれるオメガ3脂肪酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる効果があり、動脈硬化や高血圧予防にも有望とされている不飽和脂肪酸の一種。近年では、脳の活性化、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状の緩和、イライラを抑える、抗うつ作用などのさまざまな健康効果が研究されている。

今回の研究は、英国ボーンマス大学のKatherine Appleton博士らによるもので、26件の研究(対象者1438人)の分析によって、オメガ3のうつ病への効果を検討した。

その結果、オメガ3サプリメントを摂取したグループでわずかに、うつ症状スコアに改善が見られたものの、その差はささやかなものだった。研究者らは、対象とした試験の質が高いものでなかったことを挙げ、オメガ3の正または負の効果の両方についてさらに多くの、完全な証拠が必要としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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