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イチジクに抗高脂血症、抗酸化効果を確認

イチジク(F. carica)の抗酸化作用を検討した実験結果が4月16日、「Plant Foods for Human Nutrition」オンライン版に掲載された。

今回の実験では、チュニジア産イチジクの抽出液のフェノール成分の検討、および高脂肪食誘発性高脂血症ラットにおける抗高脂血症、抗酸化作用を評価した。

結果から、イチジクが総コレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-コレステロール)を減少させ、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-コレステロール)のレベルを増加させることにより、脂質プロフィールを改善することが実証された。また、チオバルビツール酸反応性物質の含有量を低減し、実験用ラットでは、肝臓、心臓、腎臓における抗酸化酵素を増加させた。高脂肪食ラットでは、イチジクの有意なコレステロール低減効果および抗酸化活性を示すことが明らかとなった。

効果を示したフェノール成分にはrutin(ルチン)と同様に、vitexin(ビテキシン)、dihydroxybenzoic acid di-pentoside(ジヒドロキシ安息香酸ジペントシド)に起因する可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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