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米国皮膚科学アカデミーがおくる、産後の抜け毛対策

米国皮膚科学アカデミー(American Academy of Dermatology)は8月9日、産後の抜け毛に悩む女性のための5つのアドバイスを同会サイトに掲載した。

産後の抜け毛は一時的なホルモンの変化によって、多くの女性が経験する。アカデミー認定医のJessica J. Krant医師は「産後の抜け毛は、女性ホルモンのエストロゲンのレベルが低下するために起こる一般的な現象。出産後3~4カ月後に始まり、数週間後にピークに達する。抜け毛の抑制には何かをするということはなく、通常、子どもの最初の誕生日前までに、髪は普通の状態に戻っている」と述べた。

しかし、過剰な抜け毛に悩んでいる女性には、参考に以下のヒントを上げた:

1・シックニング・シャンプーを使うこと(thickening:太くする、濃くする)。この種のシャンプーには髪をコートし、濃く太く見せるたんぱく質などの成分が含まれている。

2・「2イン1」のコンディショナー入りシャンプーは避ける。これらには、髪をやわらかく落ち着かせるような、重いコンディショナーが含まれている。

3・細い髪用のコンディショナーを用いる。これらの処方は軽く、髪をつぶさない。一方で「インテンシブ(intensive:集中)」というラベルのものは避ける。

4・髪がつぶれるのを防ぐために、コンディショナーは髪の先端につけ、頭皮と上部には使わない。

5・新しいヘアスタイルを試す。ボリュームを出すことができるカットもある。経験豊富なヘアスタイリストなら良いカットやカラーなどをアドバイスしてくれる。化学処理や過度のスタイリングは抜け毛を悪化させるので避ける。

1年以上状況が改善しない場合は、皮膚科の受診を勧めている。また、同会サイトやYoutubeでは「新人ママさんの抜け毛(Hair Loss in New Moms)」というビデオを見ることができる(英語版)。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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