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着色料の二酸化チタン、ひとまず安全の評価

EFSA(欧州食品安全機関)はこのたび、2009年より前にEU圏で使用許可が出されていた全ての着色料の再評価を完了したことを9月14日、EFSAサイトで公表した。最後に、EFSAの専門家らは、入手できた食品中の二酸化チタン(E171)のデータからは、健康上の懸念を示すものはないと結論した。しかし、1日の許容摂取量(ADI)を設定するためには、生殖系への影響を示すデータ不足を埋めるための新しい研究を行うよう助言した。

強い酸化作用があるとして、食品や化粧品への二酸化チタン利用を危ぶむ声は多い。日本での食品添加物としての二酸化チタンは、カステラ、きなこ、茶、マーマレード、みそなど細かい使用制限が決められており、いずれも着色の目的以外での使用不可となっている(厚生省告示第370号:各添加物の使用基準及び保存基準)。二酸化チタンはそのほか、車の塗料、プラスチック、包装フィルム用インキのほか、ナノ酸化チタンの形で日焼け止めクリームやファンデーションにも広く使用されている。現在のところ、ナノ酸化チタンの経費からの吸収はない、またはごくわずかで皮膚障害性はほとんどないものとされている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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