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シンバイオティクスの便秘への効果を実証

シンバイオティクスで便秘に効果が見られたという報告が9月28日、「Nutrients」オンライン版に掲載された。

シンバイオティクスとは乳酸菌やビフィズス菌などの「プロバイオティクス」とオリゴ糖などに代表される大腸の善玉菌の増殖を助ける「プレバイオティクス」を同時に(シン:syn)摂取することを指す。医療現場では難治性腸炎の抑制効果や術後感染症の予防などへの効果が知られている。現在では、オリゴ糖を添加したヨーグルトや、健康サプリメントにも「シンバイオティクス」の組み合わせを利用したものが市販されている。

今回の研究は、結腸通過時間延長型と呼ばれる便秘の患者100人を対象に、1日2回のシンバイオティクス投与12週間の有効性を評価した。その結果、4週目の便秘や腹部膨満感の改善はシンバイオティクス群で37.5%、プラセボ群で13.3%。12週目ではそれぞれ45.8%と16.7%だった。期間全体の臨床的改善はプラセボ群29.9%に対して、シンバイオティクス群では64.6%と高かった。具体的な臨床的改善の評価項目には、排便回数の増加、便の硬さなどが報告された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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