世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

職場での体重管理プログラムは成功率高い

職場における体重管理は低コストで生活の質を上げることができると10月20日、アメリカ職業環境医学会(American College of Occupational and Environmental Medicine:ACOEM)のプレスリリースが伝えた。研究の詳細は同会出版の学術誌「Journal of Occupational and Environmental Medicine」11月号に掲載される。

ネブラスカ大学医療センターのTzeyu L. Michaud博士らは、ミネソタ大学職員の体重管理プログラムの有効性を分析した。分析には3年間で約1500人のデータが含まれた。結果、プログラム非参加に比べ、プログラム参加者の医療費が低かったことが分かった。削減された年間医療費は職員、配偶者、扶養家族を含めた参加者1人につき838ドル、職員のみなら876ドルだった。プログラムの参加者はまた健康関連QOLも有意に改善していた。この結果は、健康管理プログラムに減量だけではない効果が期待できることを示唆している。この3年間で、体重管理プログラムは370万から465万ドルのコストダウンを達成した。プログラム本体にかかる費用は年間16万4000ドルだった。

職場健康プログラムは普及してきているが、全てのプログラムが同じ効果を出せるわけではない。健康関連QOLのように、金銭的効果の向こうにある目標を掲げていくべきと研究者らは述べ、プログラムの結果の評価には、減量の向こうに労使双方の関係レベル(employee engagement level)もしくは生産性を考慮することを示唆した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP