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適正量のカルシウムサプリは心臓に影響なし

カルシウムサプリメントの危険性についての結論が10月25日、「Annals of Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

アメリカ人の食生活で不足している栄養素として挙げられているカルシウム。骨粗鬆症や骨折の予防のためにサプリメントとして摂取することが推奨されている。一方で、カルシウムのサプリメントが血中カルシウム濃度の急激な上昇させ、血管を石灰化をさせるという、心筋梗塞発症リスクを上昇させていることが懸念されている。

米国骨粗鬆症財団(National Osteoporosis Foundation)およびアメリカ心臓病予防学会(American Society for Preventive Cardiology)は、すでに発表されているピアレビュー科学論文に基づいて、心血管疾患に対する食事およびカルシウムサプリメントの影響を評価する専門家会議を招集した。会議には、米国タフツ大学に設置された独立したレビューチームの提供によるエビデンスのアップデートレポートの調査結果の検討もなされた。

米国骨粗鬆症財団およびアメリカ心臓病予防学会は、一般的な健常成人においては、同時にビタミンDサプリの摂取をすかしないかに関わらず、食事からのカルシウムまたはカルシウムサプリメントは心血管疾患、脳血管疾患や死亡との関係はないという立場を採用。現時点で入手可能な研究結果に照らして、カルシウム摂取量は、米国国立医学アカデミーによって定義される1日2000から2500mgという上限を超えない限り安全であると結論した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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