概要
日本固有種のスイゼンジノリ（水前寺海苔）から発見された多糖類で、2006年に北陸先端科学技術大学院大学・金子研究室の研究者らによって発見さ れた。天然物質では最大級といえる巨大分子で、同じ多糖類のヒアルロン酸と比較すると、純水では約6倍、肌の状態に近い塩水では約10倍の保水性を持つ。またヒアルロン酸の80倍の粘性を示すほか、逆チキソトロピーというめずらしい性質を有し、化粧品等に配合さ れると肌に乗せた瞬間にしっかりとしたつけ心地が実感できる。現在、化粧品原料をはじめ、医薬品、工業材料などへの応用が期待されている。
美容へのアプローチ
多糖類のなかでもとても巨大な分子であるサクランは、肌に塗布すると肌表面に緻密な網目バリアを形成。皮膚内部から蒸発しようとする水をつかまえて、水分をたっぷりと含んだ薄い水のベールをつくり上げる。それが外部の刺激やアレルゲンをブロックするバリア機能としても働き、肌細胞がイキイキと生まれ変わる健康的な環境へ。ばつぐんの保湿・保水力によって、敏感肌やエイジング肌に必要な水分を皮膚内に行き渡らせて美の活力に働きかけ、内側から瑞々しさがみなぎる肌へと導く。またアト ピー性皮膚炎の症状を緩和する作用もあるといわれている。
