世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

消費者は「ビタミン強化」に弱い

消費者は「ビタミン強化」のラベルがあるスナックを購入する傾向があるという調査結果が11月30日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンライン版に掲載された。

調査は、アメリカのネットリサーチパネルから無作為に選んだ18歳以上の5076人が対象。「ビタミン強化」の表示が、消費者の情報探索、購買決定、製品関連の健康認識に影響を与えるかどうかを評価した。検証対象は、2つの製品(野菜チップ/ポテトチップ)、2つの栄養プロファイル(より健康的/より健康的でない)、2つの強化シナリオ(強化/強化されていない)、2つの栄養強化表示(表示のない製品2パターン/表示ありの製品1パターン)とした。評価は、対象者による情報探索(栄養ファクトラベルを表示)、購入決定、製品の健全性の認識、およびより健康な栄養素プロファイルを有する製品の正しい選択ができたかどうかとした。評価の分析には、ロジスティック回帰を用い、一般的な表示ラベル、製品、健康状態、年齢、性別、教育水準、世帯内の子供の存在、人種/民族などで調整した。

その結果、「ビタミン強化」表示がある場合に消費者は「その他の栄養素を確認することが少ない」、「購入する可能性が高い」、「より健康的な製品だと信じる可能性が高い」、「健康的な製品を正しく選択する可能性が低い」ことがわかった。「ビタミン強化」表示のスナックは、消費者の購買意思を決定する可能性があると結論された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP