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肥満への行動プログラム、12週より52週で効果増

肥満に対する行動プログラムを延長した場合の効果についての研究成果が5月3日、「Lancet」オンライン版に掲載された。

肥満に対するオープングループ(中途参加可能)での生活習慣行動プログラムが効果的であることは証明されているが、プログラムの期間についてのエビデンスはほとんどない。今回の研究では、現行の12週間行動プログラムに対する52週間プログラムの体重減少および健康効果、また費用対効果についての検討を英国のプライマリケア診療所23か所からBMI 28以上の肥満成人1269人を対象に実施した。参加者は、短期間のアドバイスと自助教材のグループ、12週間の行動プログラム、52週間の同じ行動プログラムにランダムに割り当て、2年以上のフォローアップを行った。

その結果、1年間でのグループの平均体重変化は、短期間アドバイスグループ-3.26kg、12週間プログラム-4.75kg、52週間プログラム-6.76kgだった。肥満成人の場合、オープングループでの12週間の減量行動プログラムは、短期間のアドバイスや自己啓発より効果的であることが明らかになった。52週間のプログラムでは、12週間のプログラムよりも大きな減量効果およびその他の臨床効果をもたらすが、より多くの費用もかかる。25年間の行動プログラムモデルでは52週間のプログラムのほうが長期的には費用効果が高いことが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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