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世界の肥満傾向-25年間の統計から

1980~2015年にわたる世界195カ国の肥満に関する統計が6月12日、「New England Journal of Medicine」にオンライン版に掲載された。

研究は世界保健機関(WHO)などで実施している「世界の疾病負担研究(GBD 2015)」の一環として発表された。「世界の疾病負担研究(The Global Burden of Disease)」は2007年にワシントン大学保健指標・保健評価研究所(IHME)、東京大学大学院医学系研究科、クイーンズランド大学、ハーバード大学公衆衛生大学院、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院、インペリアル・カレッジ、世界保健機関(WHO)の7つの機関の共同研究として開始されている。

今回の研究は、世界の肥満の傾向と疾病負担の調査で、195カ国の子供と成人を合わせて6850万人のデータの分析を実施。年齢、性別、原因、BMIで疾病負担を定量化した。その結果、2015年時点、子供1億770万人、成人6億370万人が太りすぎだった。1980年以降、世界70カ国で肥満率は倍以上になり、多くの国で連続的に増加が確認された。子供の肥満率は成人よりも低かったが、肥満率の上昇は成人よりも大きかった。BMIは約400万人の死亡原因となり得るとされ、そのうち40%は肥満とは言えない人で起こっていた。高いBMIに関連した死亡の3分の2は心血管疾患によるものだった。研究者らは、BMIの継続的な監視が必要と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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