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オフィスワーカーはビタミンD不足?

職種別にみたビタミンDの不足状況についての報告が6月22日、「BMC Public Health」オンライン版に掲載された。

不足すると骨粗しょう症を引き起こすことでよく知られているビタミンD。最近では、糖尿病や動脈硬化、免疫力低下による花粉症の発症や、うつ病などとの関連も指摘されている。またビタミンDは紫外線により生成されるため、日焼け止めなどの普及によるビタミンD不足も問題となっている。今回、米国アルバータ大学の研究者らは、異なる職種のビタミンDレベルを評価し、ビタミンD欠乏症リスクの高いグループを特定することを目的とした調査を実施した。

71件の査読済み論文を対象にシステマチックレビューを実施。調査された職業には、屋外および屋内労働者、シフトワーカー、鉛/精錬労働者、炭坑労働者、および医療従事者が含まれた。

その結果、屋外労働者と比較して、屋内労働者は25-ヒドロキシビタミンD(25-(OH)D)レベルが低かった(40.6nmol / L対66.7nmol / L)。シフトワーカー、鉛/製錬労働者、炭鉱労働者の平均ビタミンDレベルは、それぞれ33.8、77.8、56.6だった。ビタミンD欠乏症は、屋外労働者(48%)に比べてシフトワーカー(80%)および屋内労働者(78%)で高かった。医療従事者のビタミンDレベルは研修医で44.0、医学生で45.2と低かった。医師の平均は55.0、看護師は63.4、そのほかの医療従事者は63.0だった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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