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イギリスのカラー化粧品の2017年売上は20億ポンドに

イギリスのカラー化粧品の売上は堅調に伸びており、2017年度は前年より7%以上増加して20億ポンドに達するという予測をグローバルリサーチ会社ミンテルは、このほど発表した。

同社の調査によるとイギリス人女性はメディアで取り上げられているモデルやセレブのスタイルを追求している傾向が続いているようで、イギリス人の8割以上はメイクをしているという。2021年までにカラー化粧品の売上高は25億ドルポンドを超えると予測している。

同リサーチ会社の調査によると、過去12ヶ月以内に購入した製品の中にはマスカラ(57%)、口紅(49%)、液体/クリームファンデーション(46%)など、古典的なメイクアップ製品がリストアップされた。2016年のカラー化粧品カテゴリで最も成長した製品はファンデーション製品とリップカラー製品だった。ファンデーション製品の売上高は前年比10%増の5億8000万ポンドで、リップカラー製品の売上高は前年比11%増の3億400万ポンドを記録した。ファンデーション製品群では、“ノーメイク”な自然な仕上がりのトレンドが続いており、カラーコレクターなどのアイテムが必須アイテムとして浮上しているらしい。

メイクをする理由についての意識調査では、イギリス人女性の64%は「自信につながる」と回答し、43%は「魅力的に見えると思う」と回答した。16%は「よりプロフェッショナルに見える」、15%は「力強くなる」などと回答した。16歳〜24歳の世代では、セルフィー(自撮り)のためにメイクをすることが重要な要因になってきており、4人に1人はいつでもカメラに対応できるようにメイクしていることが明らかになった。

一方、最新トレンドのストロボを当てたような光沢と立体感を持たせるベースメイク「ストロボメイク」の認知度はまだ低いようで、調査対象者の6%のみ試したことがあると回答した。66%は「ストロボメイク」が何であるかも知らなかった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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