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化粧品による有害事象情報は未報告が多い

化粧品に関連した健康問題の多くは未報告の可能性があることが6月26日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

米国Northwestern University医学部のShuai Xu医師らは、米国食品医薬品局(FDA)の2004-16年Food Safety and Applied Nutrition’s Adverse Event Reporting System(CFSAN)のデータから、化粧品に関するすべての有害事象を検証した。

その結果、2004年から2016年にかけて合計5144件の有害事象が報告されていた。年間平均396件)。 2015年(706件)から2016年(1591件)にかけて、特にヘアケア製品に関連する有害事象報告の増加が見られた。 全体として、有害事象の多い製品は、ヘアケア製品(1805件)、スキンケア製品(1148件)、タトゥー関連製品(388件)の3種だった。

化粧品メーカーは、医薬品や栄養補助食品製造メーカーとは異なり、有害事象をFDAに伝える義務がない。CFSANデータにはすべての有害事象を反映しているわけではないため、今回のデータは、消費者が化粧品から健康への影響をもっと大きく受けていた可能性が示唆されるという。また、化粧品の安全性を向上させるための第一歩は、特に製造業者からの幅広い報告であり、他のデータベース(例えば、国家毒データシステム)との調整は、有用な付随情報をもたらすかもしれないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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