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食品エネルギー密度と肥満関連癌リスクの関係

食品のエネルギー密度と肥満関連癌との関連についての研究が8月17日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンラインに掲載された。

食品エネルギー密度(DED)は、食品1グラム当たりのエネルギー量のことでkcal/g単位であらわされる。例えば、同じ100キロカロリーでもDEDの高いチョコレートと低いリンゴでは満腹感や満足感も異なる。このため、食事を摂る側の気分・気持ちも考慮したカロリー計算法として注目されている。

今回の研究は、米国の国立衛生研究所(NIH)による閉経後の女性の健康に関する研究「女性の健康イニシアチブ調査(Women’s Health Initiative:WHI)」参加者データを対象に、DEDが高い食品の摂取と体重増加の関連を検討した。対象は50~79歳の閉経後女性9万2295人。DEDと一般的な癌または肥満関連癌との関連性を、競合リスク回帰モデルを用いて調査。また体格指数を潜在的な改善因子として検討した。

その結果、DED値が高いことと、高い体格指数(BMI)および太いウエスト周囲とに関連が見られた。DEDはまた、肥満関連癌リスクの10%増加とも関連していたが、このリスク増加はベースライン時に標準体重の女性でのみ見られるようだった。より高いDEDは、特に正常体重の閉経後女性における肥満関連癌の寄与因子だった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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