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ブロッコリーが腸内環境を整える効果

ブロッコリーは腸のために良いかもしれないという研究論文の紹介が10月12日、米ペンシルバニア州立大学の公式サイトに掲載された。

最新の「Journal of Functional Foods」誌で、ブロッコリー、ブリュッセル、キャベツなどのアブラナ科の野菜に、抗菌活性を持つ有機性化合物インドールグルコシノレートが含まれているといる研究結果が報告されている。ICZが腸内層のアリール炭化水素受容体(AHR)に結合してそれを活性化すると、腸内細菌叢および免疫監視に関する健康バランスを維持しバリア機能を高めると研究者らは指摘している。腸のバリア機能とは、毒素や有害な微生物から腸を保護し、栄養素を体内に取り込むことは助けているというもの。ブロッコリー摂取によるこの作用は、さまざまながんや腸管炎症に起因するクローン病などの病気の予防に役立つとされた。

今回の実験にはマウスを使用したが、実験で摂取したブロッコリーの量をヒトで換算すると、毎日約3.5カップとなる。 「これはたくさんの量だが、実際のところ植物性化学物質を2倍以上含む別品種で摂ることもできる。例えば、3倍量を含む芽キャベツなら、カップ1杯で同レベルに換算できる」と研究者らは述べている。大腸炎などの消化器症状を抱える人は食生活の改善指導をうけることがしばしばある。ブロッコリーは、繊維質の多い野菜から受ける消化器へのトラブルを引き起こすことなく、同様の健康上の利益を得られると示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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