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米コカコーラ、「廃棄物ゼロ社会」を目指す新たな世界ビジョン発表

米飲料大手のコカ・コーラは、1月24日、廃棄物ゼロ社会を作るための新たな世界的ビジョンを発表した。世界市場での容器に関する対策の抜本的な見直しを行い、2030年までに同社製品容器の数量100%相当分の回収・リサイクルを目指す。

ジェームズ・クインシー社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のようにプレスリリースの中で述べている。「世界は容器の問題を抱えており、コカ・コーラはあらゆる企業と同じく、この問題の解決に責任があります。『廃棄物ゼロ社会』というビジョンの下、当社は廃棄物問題が過去の物になるよう、地球と当社製品の容器に投資を行っていきます。」

『廃棄物ゼロ社会』は、同社の水資源保護イニシアチブの成功に続く、現在進行中の持続可能性への取り組みであり、目標達成のため主要な投資を以下の通り推進する方針。

地球への投資:2030年までに、コカ・コーラシステムが世界で販売した飲料ボトル・缶1本につき、使用済みボトル・缶1本が再使用されるようにすることを目指す。この100%回収運動を支えるためにマーケティング資金と能力を投じ、リサイクルできる容器の種類、リサイクル方法、回収場所などリサイクルに対する社会の理解を深めていく。コカ・コーラシステムは他社のボトル・缶を含めた業界全体での容器の回収を支援し、地域社会、飲料業界、取引先企業、消費者と協力して、ボトルや缶ゴミ、海洋ゴミなどの問題にも取り組む。

容器への投資:世界のすべての容器を100%リサイクル可能にする努力を継続する。リサイクル原料の増加、植物由来樹脂の開発、各容器のプラスチック使用量の削減により、より良いボトルの開発を進める。2030年までに平均して50%のリサイクル素材をボトルに含有することを目指す。このような取り組みが飲料容器の新たな世界的基準になるように発信していく。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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