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立っているだけで年に2.5キロの減量効果も

座っている時間を立っている時間に置き換えると、どのくらいの減量効果が見込めるかを調査した研究結果が1月31日、「European Journal of Preventive Cardiology」オンラインに掲載された。

肥満予防の一環として、エネルギー消費を増やすために座っている時間を減らすことが推奨されている。しかし、座っている状態(座位)と立っている状態(立位)とのエネルギー消費の違いがどのくらいあるのかは、議論の余地があるとされている。今回、米国Mayo Clinicの研究者らは、座位と立位のエネルギー消費を比較した46件の観察研究および実験的研究についてシステマティックレビューとメタアナリシスを行った。

分析の対象となったのは1184人。エネルギー消費量は立位の方が1時間当たり平均0.15kcal多かった。この消費量の差は、女性では0.1kcal、男性では0.19kcalだった。対象者の平均体重65kgで換算すると、平均的な1日の座位時間である6時間を立位に変えることで、1日54kcalを余分に消費できることになる。食事によるエネルギー摂取量が変わらないと仮定すると、1年で2.5kg減量できることになる。研究者らは、座っている時間を減らすことは長期的な体重増加予防につながるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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