UVクリームを効果測定するモデルの開発に成功
2018.07.26
国際部
フェイシャルUVクリームの効果の長さについての理論的および実験的研究の結果が7月8日、「International Journal of Cosmetic Science」オンラインに掲載された。
フェイシャルデイクリームによるUV保護が1日でどのように減少するかの調査が、英国ニューキャッスル・アポン・タイン大学の研究らによって行われた。モンテカルロ・ランダムサンプリング法を用いた理論モデルを開発し、局所的な厚さ(局所的に有効なSPFの変化)を顔のいくつかの異なる部位で推定した。
SPF度、皮膚に塗布されたUVクリームの平均厚さおよび均質性、および製品が皮膚に結合する能力を入力変数とし、これらの異なる変数(因子)がどのようにUV保護に影響をおよぼしているかの評価が可能となった。その後、SPF-15と水中油型保湿デイクリームとの結合、またUV写真およびデジタル画像分析を用いて1日の間のさまざまな時間で比較した。その結果、実験データとの比較で、毎日の使用を意図したUVクリームの効果に関する今回開発したモデルによる予測の堅牢性および有効性が確認できた。皮膚にあまりよく結合しない、または不均一に適用されたUVクリームは、皮膚の光老化の速度に影響を及ぼすという点から、不適切なUV保護を提供する可能性があることがわかった。SPF-15のUVクリームは、日中の中ごろで平均5倍のUV保護を提供していることが分かった。