化粧品の訪問販売を展開する株式会社アイビー化粧品（東京都港区）は23日、シルクフィブロイン水溶液およびその製造方法について特許を取得したと発表した。経皮浸透性を高める機能性があり、化粧品だけに限らず化粧品用途以外での応用についても期待できるとしている。

今回、特許取得したシルクフィブロイン水溶液は、シルク繊維に含まれるシルクフィブロインを高分子の状態で水溶液中に安定に溶解することができ、かつ、水溶液に配合した有用成分の経皮浸透性を高めることができる機能性美容添加剤となっている。

今までのシルク素材を基にした化粧品原料は、主にシルクの加水分解物や誘導体であった。今回のシルクフィブロイン水溶液は、シルク繊維から抽出したシルクフィブロインを高分子の状態で水溶液中に安定に溶解したもので、化粧品原料として利用することにより、シルクの持つ高級感と経皮浸透性を高める効果を合わせ持つ化粧品開発に応用することが可能となる。