2012年ドクターコスメ市場は拡大、初の800億円突破―総合企画センター大阪

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2013.07.24

編集部

株式会社総合企画センター大阪(大阪市西区)は、2012年度のドクターコスメ市場の調査結果を発表した。市場規模は前年度比3.8%増の812億円となり、調査開始以来、初めて800億円を突破した。2013年度については、市場を大きく牽引しているドクターシーラボの伸び悩みに加え、「RoC」を展開してきたジョンソン&ジョンソンの市場撤退などで減少すると予測している。

企業別の動向としては、市場シェアで4割を占めるドクターシーラボが引き続き順調に推移したほか、ロート製薬が「オバジ」を中心に売上を大きく伸ばした。また、ドクターフィルコスメティクスや日本ロレアルも販路を拡大したことが奏功し好調に推移した。チャネル別にみると、通販チャネルが2桁成長。従来の主力チャネルであった一般ルート(百貨店、専門店、GMSなど)を抜き、最大の構成比を占めた。また、商品分野別にみると、主力のスキンケアでは各社からの美白や抗老化といった機能性アイテムが売上を伸ばしているほか、メイクアップではUVケア効果のあるBBクリームや化粧下地の需要が高まり市場が拡大している。

各社は今後、通販や大手GMSなどのマスチャネルを強化して新規顧客の獲得に努める。一方で、近年はケミカリピーリングやシミレーザー治療、ボトックス注射など美容医療治療を受ける女性が増えていることを背景に、今後こうしたドクタールートでの拡大が期待される。一例として、資生堂は2013年に医療機関専売ブランド「ナビジョン」から美白に特化した「ナビジョンDR」を導入。今後こうしたドクタールートでの機能性アイテムがどのように受け入れられるのか、注目される。

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