アイスタイル、「@cosme」でマーケティング支援を新たな収益に

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2018.08.3

編集部

美容系総合ポータルサイト「@cosme(アットコスメ)」を展開する株式会社アイスタイル(東京都港区)は3日、ユーザーとブランド間の“コネクト”の増加に注力することで「従来の広告に頼ったビジネスモデルとは違った、新しいビジネスモデルを構築する」(代表取締役社長 兼 CEOの吉松徹郎氏)との意気込みを示した。

約2兆6000憶円といわれる化粧品市場において、同社の広告関連売上は2017年度ベースで67憶円にすぎず、「まだまだ成長の余地があり、やれることはある」(吉松氏)との考えから、従来のような月間ユニークユーザーの規模を追う事業モデルとは別に、ログインユーザーを増やすことでユーザーとブランドのつながりの価値の最大化を目指す「マーケティング支援」に注力する。

まずは2018年度の重点アクションとして、「ログインユーザー数の増加」「ECとの連携強化」「ブランドに対する提供価値の向上」を掲げた。具体的に見ると、「ログインユーザー数の増加」については、アプリ利用者の増加を図るため、ユーザー向けプロモーションを実施したり、店頭での購入者の会員化を促進。「ECとの連携強化」では、「中国のW11のような、この日に化粧品を買おう」(吉松氏)と呼びかける大規模なECイベントを計画したり、アプリでの「@cosme」からのシームレスな購買の実現を目指す。

今後は、ユーザーがブランドやブランドの商品に対して実施しているアクションを“コネクト”と定義して、ユーザーとブランドのつながりを表す指標としてKPI化。現在、価値化できているコネクト数は、月間ログインユーザー50万人と契約ブランド600ブランドの間の1600万コネクトに過ぎないが、今後は「アクションをしたことのある会員数(210万人)」と「ユーザーからアクションのある上位ブランド(3000ブランド)」の間のコネクト数を増やしていく。

具体的な目標としては、2020年6月期までに、月間ログインユーザーを300万人、契約ブランド数を800ブランドまで高めて、コネクト数1億コネクトの達成を掲げた。

参考リンク
株式会社アイスタイル

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