ヘアカット専門チェーン『QBハウス』、来年から値上げへ

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2018.08.16

編集部

低価格のヘアカット専門チェーン『QBハウス』を展開するキュービーネットホールディングス株式会社(東京都渋谷区)は13日、2018年6月期通期の売上高が前期比7.3%増の192億8700万円、当期純利益が同1.8%増の10億4100万円となったと発表した。併せて、来期からサービス価格の値上げも発表した。

同社グループは、「低価格・短時間・高利便性・ヘアカットのみ・予約不要」という5つの手軽さをお客に広く享受してもらえるよう、サービスの向上および店舗拡大に取り組んでいる。具体的施策としては、国内の労働市場の需給が逼迫し理美容師採用のハードルが依然高止まりする中で、現状を改善するために、カット未経験者およびパートタイムの理美容師を積極的に採用し、育成をすることで戦力化を進め、より多くの理美容師の囲い込みを図る体制の構築を進めてきた。

海外においてはアジア地域外2店舗目を、1号店が好調であるニューヨークに2018年3月に出店した。ニューヨークでのヘアカットサービスの需要を掘り起こし早期店舗展開を図り、グループの成長に着実に資するよう進めてきた。新規出店については、33店舗出店。主な出店場所は、国内は一都三県を中心に24店舗、海外は香港、台湾に各3店舗、シンガポールに2店舗、アメリカに1店舗。また、家主都合による閉店などにより、21店舗閉鎖したことで、6月末時点の店舗数は671店舗となった。

理美容業界においては、国内理美容市場全体としては縮小傾向にあるが、ヘアカット専門店市場は新規参入者の増加によって、お客の選択肢の幅が広がり、競争が激しくなっている。その上、雇用環境の改善、少子高齢化の進行によって、他業種を含めた人材確保競争が激化している。

このような状況を踏まえ、同社グループでは他社との差別化を図り、継続的な成長の実現および収益力強化のため、安定的な人材の確保・育成、新規客の獲得、既存客の満足度向上、本部機能の充実などを図っていく方針だ。

2019年6月期の新規出店については、グループ全体で43店舗(国内31店舗、海外12店舗)を計画している。

また、国内においては、2019年2月1日よりサービス価格を税込1080円から同1200円に改訂する。近年、理美容業界においては他業種を含めた競争の激化により、店舗運営に必要な人材確保の難易度が急速に高まってきている。同社では現在業界を離れている理美容師の採用・育成への積極的な投資や、店舗スタイリストの安定的な待遇改善を継続的に取り組まなければならないが、内部努力による諸経費の削減や効率化の推進だけでは対応できないと判断、サービス価格の改定に踏み切った。

2019年6月期通期の売上高は前期比5.8%増の204億600万円、当期純利益は同17.7%増の12億2600万円を見込んでいる。

参考リンク
キュービーネットホールディングス株式会社

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