シーズHD、2018年度通期はインバウンド拡大で卸売販売など伸長

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2018.09.14

編集部

化粧品・健康食品などの製造販売を手掛ける株式会社シーズ・ホールディングス(東京都渋谷区)は14日、2018年7月期通期の売上高が前期比18.7%増の509億3800万円、当期純利益が同4.6%減の57億900万円となったと発表した。卸売販売や対面販売においてインバウンド需要が堅調に推移した。

セグメント別の業績を見ると、ドクターシーラボ事業の売上高は前期比6.8%増の429億9900万円。販路別売上高を見ると、通信販売が同1.2%増の231億5100万円、卸売販売が同19.0%増の116億7100万円、対面販売が同11.6%増の45億円、海外事業が同39%増の36億7500万円となった。

通信販売については、復活顧客の増加、アマゾンでの販売が好調。ただし、自社ECサイトについては「PCによる操作を念頭に置いているので、重たくてカートまでたどり着けないなど使い勝手が悪い」(取締役財務部長の小杉裕之氏)といった理由から販売が低下した。通信販売におけるEコマースのシェアは47.9%と約半分を占める。

卸売販売については、ドラッグストアでのインバウンド需要が堅調だった。「中国人の爆買いにあった」(代表取締役社長の石原智美氏)『ラボラボ』シリーズを中心に「第2~第3四半期では容器不足で苦しかったが、第4四半期には容器不足は解消して盛り返した」(小杉氏)。対面販売では、リニューアルしたアクアコラーゲンゲルの『エンリッチリフト』の販売が百貨店で好調。海外その他については、米ジョンソン・エンド・ジョンソンからのロイヤリティ収入を計上する形になっており、「韓国の免税店と中国Tmallでの販売が伸びている」(小杉氏)。

一方、エステ・サロン事業については、2017年12月より株式会社セドナエンタープライズ(東京都港区)が連結子会社化したことにより、売上高は前期比198.3%増の79億3900万円となった。物品販売比率は12.3%に拡大。化粧品に加え、2018年7月から脱毛機器を店頭で販売開始した。

2019年7月期通期の売上高は前期比15.8%増の590億円、当期純利益は同13.9%増の65億円を見込む。セグメント別の売上高を見ると、ドクターシーラボ事業は同10.0%増の473億円、エステ・サロン事業は同47.4%増の117億円。

参考リンク
株式会社シーズ・ホールディングス

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