台湾企業との技術提携交渉とマーケティング活動の拠点に

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2013.08.1

編集部

「皮膚の理想を形にする」をテーマに化粧品の研究開発を行う株式会社サティス製薬(埼玉県吉川市薬)は7月16日に「台湾駐在員事務所」を設立した。

2011年度の国内化粧品市場規模は前年度比99.3%の2兆2,710億円(矢野経済研究所調べ)となり、2007年以降の5年間は微増微減を繰り返している状況。国内人口の減少を要因とし、今後も大きな成長は見込みづらい成熟市場となっている。一方、アジアの新興国では年率10%以上で拡大を続ける中国市場をはじめ、ASEAN諸国も化粧品市場が拡大。こうした状況を踏まえ、サティス製薬は新たな市場開拓と、国内化粧品メーカーのクライアントからの、マーケティング活動支援に対するニーズもあり、海外ネットワーク強化のための戦略・体制の構築が急務となっていた。

今後、同社は、2013年5月24日に調印した台湾工業技術研究院(ITRI)との包括的な技術提携に関する覚書をもとに、ITRIを通じて台湾企業とアライアンス交渉を行っていく。具体的には、台湾の化粧品メーカーへサティス製薬の化粧品開発技術や原料開発技術を提供することで、台湾をはじめとするアジア諸国へ製品を供給していく。また同時に、供給した製品を通じて各国の販売動向や顧客特性などのマーケティング情報を取得し、アジア諸国向けの製品開発やプロモーションに活用するなど、日本国内のクライアント企業の海外進出をサポートすることも目標としている。

【事務所概要】
正式名称:株式会社サティス製薬 台湾駐在員事務所(日商三綺所製藥股●(=にんべんに分)有限公司)
所  長:取締役 早川淳一
設  立:2013年7月16日
従業員 :2名
業務内容:サティス製薬のアジア戦略立案、アライアンス・パートナーとの技術提携交渉、市場リサーチ・マーケティング情報収集
所在地 :臺北市中山區南京東路2段137號14樓

 

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