米国の全国広告審査局がNew Nordic社に広告中止を勧告

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2013.08.2

編集部

米国の全国広告審査局(NAD:National Advertising Division)は25日、栄養補助食品製造販売のNew Nordic社に、広告の変更または中止の勧告を行った。対象となった広告はNew Nordic社が製造する、髪にボリュームを出すサプリメント(Hair Volume)で、脱毛で悩む女性の使用を示唆した部分が含まれている。

NADが検討した文言は、「Hair Volumeは、リンゴのビタミン、ミネラル、髪の成長を助ける革新的な成分に基づく」、「数千人もの人々がすでに自然なリンゴの持つ髪の成長因子を含んだこのHair Volumeタブレットで効果を経験している」、「Hair Volumeはスカンジナビアの発明である」などの部分。

さらに「体験者の声」では、「新しいHair Volumeを飲み始めたら、信じられないほど変わりました。髪に厚みが出て、生き生きとしてきました。充実した感じ、より活気に満ちて、健康的に見えます・・・爪も丈夫になりました。全ては一日一錠で。あなたの家系の持つ運命を受け入れる必要がないことは、私と私の髪が証明です」などが対象となった。NADは、この広告は、女性で遺伝的に脱毛症を持っている場合にも適応すると暗示しているかどうかを検討し、「体験者の声」部分の広告掲載中止を推奨した。

同社は「我々は臨床試験から、いくつかの実証があったと考えているが、公正な製品広告のため、この勧告を進んで受け入れる」と声明を出している。

全国広告審査局(NAD)は、増え続ける米国政府の規制に対応する機関として1971年、全米で広告の自主規制システムを展開するベター・ビジネス・ビューローズ協議会(CBBB)の下部組織として設置された。現在では、アメリカの業界自主規制のモデル的存在であり、協賛する広告主は合意の上で広告表現の真実性・正確性の審査に協力し、NADの裁定に従っている。

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