タカラベルモント、温風ではないサロン向けドライマシンを開発

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2018.10.12

編集部

理美容室、医療クリニックなど業務用設備機器や化粧品の製造販売を手掛けるタカラベルモント株式会社(大阪府大阪市)は12日、単純な温風ではない新技術を採用したサロン向けドライマシン『ケアドライ』を開発したと発表した。静音性に優れているので、「ドライの時間をより有効に活用できる」(戦略・企画立案室マネージャーの山本麻美氏)。

『ケアドライ』は、髪に付着した水分に照射する高効率遠赤ヒーターと、髪の流れを乱さない整流静風ファンで構成する新技術「Moisture Trapping Technology」を採用。熱と風を交互に当てるベースドライなので、髪表面の余分な水分を素早く蒸発させながら、髪表面のキューティクルを引き締め、潤いを閉じ込めしっかりとまとまる髪に導く。

通常、サロンにおけるドライタイムでは、アシスタントによるベースドライで粗乾かしを行った後に、スタイリストが髪を形作るブローを行う。このうち、「ベースドライは1人当たり7.5分を要し、1カ月に換算すると675分と1日の仕事量に相当する」(山本氏)。

そこで同社では、施術で多くの時間を割くベースドライに着目。サロンで調査したところ、サロン側はこの時間帯にお客との会話によるコミュニケーションを図ろうとするが、逆にお客の6割は「会話をしたいとは思わない」とギャップがあることを発見した。

さらに、ドライタイムについては「待たされていると感じている」と回答したお客が8割弱に上った。つまり「お客は我慢している」(山本氏)という現状がわかり、この時間帯をより有効な過ごし方ができるようにと『ケアドライ』の開発に至った。

『ケアドライ』の特徴としては、「スタイリングがしやすいベースドライができる」「髪の艶や質感がアップ」「静かな環境でお客が快適に過ごせる」「加温・定着(冷風)もできる」が挙げられる。

『ケアドライ』の使用調査によると、静電気量が約6割減少して髪の潤い向上につながったほか、髪の引っかかりが約2割減少して髪の指通りがよくなった。また、音に関しては、従来のドライヤーだと70dB以上の掃除機をかけている音レベルだが、『ケアドライ』では50dB以下と静かな事務所の中のレベルにとどまっている。

このほか、加温については、ヘッド部が360°あるいは540°(1回転半)回転できるようになっている。さらに髪のパターンによってモードを変更可能。具体的にはショートヘア向けショートモード、通常のミディアムレングスモード、ロング向けロングモードの3種類を用意している。

価格はピンクゴールド・サテンブラックが税別33万8000円、バニラホワイトが同32万8000円。11月1日から販売を開始する予定だ。

参考リンク
タカラベルモント株式会社

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