エイボン、事業統括をブラジルのナチュラ・コスメティコスと協議?
2019.03.25
国際部
化粧品訪問販売大手のエイボン・プロダクツが3年前に事業分割した北米エイボンとロンドンを拠点に展開する本体を統合することを検討している、と米経済紙や通信社などが報じて、アメリカで話題になっている。
ウォールストリートジャーナル紙は、「エイボンの取締役はブラジルのライバルであるナチュラ・コスメティコス(Natura Cosméticos S/A)に事業譲渡について打診しており、これには上場しているエイボンに加えて、2015年に売却した北米事業を買収するというシナリオを含んでいる」などと報じた。
これに対して、エイボンは、22日、ブラジルの化粧品大手ナチュラ・コスメティコスと潜在的な取引について協議を行ったとし、「現時点でこれ以上コメントする予定はありません」という内容の声明をリリースした。
同社は、2015年12月、エイボン北米事業の過半数株式を米プライベート・エクイティ会社のサーベラス・キャピタルに売却。2017年に本社をイギリスのロンドンに移してグローバルビジネスの立て直しを強化してきたが、業績低迷が続いている。