5月31日は「世界禁煙の日」— WHO禁煙成功率向上を呼びかける
2019.05.31
国際部
世界保健機関(WHO)と世界各地のパートナーは、毎年5月31日を世界禁煙の日と選定し、喫煙者に喫煙を24時間控えるよう呼びかけている。禁煙の日を定めてから30年以上経つが、依然として世界には10億人以上の喫煙者がいると言われている。禁煙成功率は12〜23%に留まっている実態を改善するために世界の研究者は禁煙および軽減へのツール開発に注力している。
保健指標評価研究所の「世界の疾病負荷研究」によると、2017年に800万件以上あったたばこ使用を原因とする死亡例のうち、288万件が慢性呼吸器疾患(結核や気管、気管支、肺のがん)によるものだったという。このように、喫煙が命にかかわる肺や呼吸器疾患の主要原因となっていることを踏まえて、今年は「肺の健康」を禁煙の日のテーマとしてたばこ抑制対策に取り組む。