テレビをつけたまま寝ると肥満リスクが上がる?
2019.06.12
国際部
肥満リスクと睡眠中の人工光曝露との関連を調査した論文が6月10日、「JAMA Internal Medicine」オンラインに掲載された。短期間の睡眠は肥満と関連していることが知られているが、睡眠中の電灯やテレビの影響については調査が不十分だった。
今回の調査では、2003~09年3月に米国全50州およびプエルトリコで登録された35~74歳の女性4万3222人(平均年齢55.4 歳)を対象に、睡眠中の人工光への曝露が肥満の有病率とリスクに関連しているかどうかを検討した。対象には、交代勤務、昼間睡眠不足、妊娠、がんまたは心血管疾患の既往がない女性が選ばれた。人工光には室内照明、室外証明、テレビが含まれた。
その結果、曝露ありの場合、睡眠はベースラインでの肥満頻度高率と正の相関があることが確認された。睡眠中のいずれの人工光も、肥満症発症率と相関が見られた (リスク比1.19、95% CI 1.06-1.34)。人口光への曝露無しに比べ、室内照明またはテレビがついていた場合の睡眠は5kg以上の体重増加、10%以上のBMI増加、過体重発生率、および肥満症発生率増加とそれぞれ相関していた。