メトラン、新型成人用人工呼吸器共同開発へ 

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2013.08.21

編集部

医療機器のベンチャーメトラン(埼玉県川口市)は、パワーアップした高頻度振動喚起機構を持つ新型の成人用人工呼吸器の開発と高頻度振動喚起機構呼吸管理プロトコルの開発を国立成育医療研究センターと共同で取り組む。経産省の「医工連携推進事業」(平成25年度)に公募・選定されたことから2017年までに実用化してEUなどに輸出し、日本発の高機能人工呼吸器の普及を目指す。

同社が国立成育医療研究センターと共同開発する新型の成人用人工呼吸器は、死亡率が高い急性呼吸促泊症候群対応の呼吸管理療法用人工呼吸器。高頻度に振動を起こすメカニズムを採り入れ、呼吸を蘇生させる。また、呼吸管理用の手順や規約などのプロトコル開発も行い標準化を図る。

新型の成人用人工呼吸器は、同社が現在、日本光電を通じて販売している成人用人工呼吸器「ハミングX」(写真)をベースに機能面、性能面で向上を図り進化させる。経産省の「医工連携推進事業」に公募・認定されたことから補助金を活用して4年後にも実用化して市場投入する方針。

メトランのハミングX同社は、創業以来、約30年間、ニッチ市場の新生児向け人工呼吸器で、独自の先進技術を磨いてきた。2001年には、成人用人工呼吸器を製品化して市場に投入。2010年11月には、大手医療機器メーカーの日本光電と業務提携を結び、同社の人工呼吸器販売について独占権を与えた。さらに 2012年10月には、フクダ電子とホームケア関連機器の開発を目的とした合弁会社ブレステクノロジー(東京都文京区)を設立するなど総合医療機器メーカーの形態を整えた。

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